《何屋/概要》
銀座の夜を支える担々麺・排骨麺の老舗。一般的なゴマが濃いドロ系の担々麺とは一線を画し、醤油ベースでサラリとした「つゆそば」スタイルを貫く。この軽やかさが、飲んだ後の〆として絶大な支持を集める理由だ。
《最寄駅》
銀座駅から歩いて数分。メインストリートから少し入った場所にひっそりと佇む。
《外観・店内》

掲げられた「はしご」の文字と提灯が、老舗の風格を漂わせる。

長〜いカウンター席がメインで、席数は多め。深夜の訪問にもかかわらず、カウンターは同じ境遇の客で賑わっている。
深夜、銀座の路地裏にある「はしご」へ。カウンターに座るなり「太肉担々麺」を注文。この時間、この場所で啜る担々麺は、何ものにも代えがたい。
《メニュー/注文方法》

基本は「担々麺(だんだんめん)」と、醤油味の「太肉麺(たいろうめん)」。そして、それらにカレー風味の豚唐揚げ「排骨(ぱいこう)」や、豚肉の「太肉(だあろう)」を組み合わせたものが人気だ。

今回は、煮込み豚肉が乗った「太肉担々麺」をチョイス。
注文は席に着いてから、店員に口頭で伝える。忘れちゃいけないのが、無料サービスのご飯と、名物の龍馬たくあん。これがないと「はしご」は語れない。
待つこと数分、目の前に現れたのは、芝麻醤とラー油の赤が食欲を刺激するスープ、そして豪快な太肉が鎮座する一杯だ。
《注文商品》

煮込まれた太肉の旨味を、はしご特有の担々麺スープで味わう一杯。

まずはスープから。ラー油とゴマの層をかき分け、レンゲでひと口。醤油ベースでサラリとした口当たりが心地いい。ゴマのコクはあるものの重すぎず、ピリッとした辛味が飲んだ後の胃を優しく刺激する。これが「はしご」の中毒性。辛すぎず、脂っこすぎない絶妙なバランスが、何度でも〆に連れ戻す魔力を持っている。

麺は極細のストレート麺。スープとの絡みもよく、スルスルと喉を通り抜ける。この麺の軽やかさが、深夜の食欲を後押ししてくれる。

分厚くカットされた角切り豚肉は、最初は冷えており形状を保っているが、スープの熱が加わると箸で簡単に崩れるほど柔らかい。
口に入れれば、肉の旨味と脂身の甘みがじゅわっと広がる。この濃いめの太肉と、あっさり目の担々麺スープを一緒に味わうのが至高。旨味がスープに溶け出すことで、また違う深みが生まれる。

最後に、太肉と担々麺のスープをご飯に少し回しかけ、即席のミニ丼にしてかっこむ。この食べ方こそが、はしごの醍醐味だ。

無料で付いてくるご飯に、名物の龍馬たくあんをたっぷり乗せる。このスパイシーで細切りにされたたくあんが、担々麺の合間に食べる最高の箸休めになる。
《入店時状況》
訪問時間は深夜0時30分。
カウンターは所々賑わいを見せている。客のほとんどが飲み会帰りの〆客で、スーツ姿の男性が目立つ。皆、一日の疲れを癒すように、静かにラーメンをすすっている。終電を気にしない、大人の落ち着いた空気が流れている。
麺も太肉もご飯も、すべて胃袋に収まり、最高の満足感で席を立つ。今夜も良い〆だった。
《備考》
スープが飛びやすいので、店員さんに紙エプロンをもらおう。卓上の龍馬たくあんは無限に食べられるので、ご飯の注文を忘れずに。